あなたは前世や、輪廻転生、生まれ変わりを信じていますか?
もしくはすでに前世の記憶があるでしょうか。
日本人の半数近い人々が信じていると言われている輪廻転生。その神秘について紐解いていきたいと思います。
前世とは
前世や輪廻転生の思想は2000年以上も前から世界中で信じられてきました。
アボリジニの壁画や言い伝え、世界中の先住民の間では今も根強い信仰があります。
主に東洋圏では仏教、ヒンドゥー教などの思想に基づいた考えで「輪廻転生」「永劫回帰」と表し、インド哲学では「カルマの法則」といった思想もあります。
また西洋においては「リインカネーション」として、キリスト教のイエスの復活が紀元とされています。
※キリスト教は基本的には輪廻転生を認めてはいません。しかし事実、無神論者であっても信じている人は大変多いのです。
そのどちらも、死者の魂が再び肉体を得て、現在に生まれ変わることを指しています。
※厳密には国や地域、宗教や文化によって細かい表現は異なります。
前世というと、スピリチュアルな色が濃く感じますが、
前世を用いた催眠療法はトラウマ治療の一貫として効果が認められてきていますし、海外には「前世の記憶」を研究する専門の機関なども存在します。
また実際に前世の記憶がありありと存在し、難解な事件を解決したり、知らなかったはずの知識があったりと実例も様々です。
魂の進化
魂は輪廻転生を繰り返し、より高次なものへと成長するために生き物の肉体を借りていると言われています。
肉体を得た魂は、物質世界において様々な体験や経験を得ることによって磨かれていきます。
これはつまり、前世の人間が、現世の人間より劣ることはないことを表しています。
常に進化を繰り返しながら高いレベルへと再生していくので、前世の人間が今の自分より優れた人間であることはありません。
今が最も優秀であることがほとんどです。
無料の占いなどで前世が有名な王様であったり、歴史上の偉人だったとしてもそれはお遊びに過ぎません。
もしくは仮にそうだとしても、今のあなたの方が実は優れているのです。
例外として、
前世のあなたがとても自堕落で劣悪な人生を歩んできた場合のみ、もう一度修行を繰り返す必要があるため、劣った状態で再生することがあります。
前世の記憶
前世の記憶や、前世の人格を認識するにはどうしたら良いでしょうか。
方法はいくつかあります。
幼少期
幼少期、特に3歳から8歳くらいまでの間には前世の記憶がまだ鮮明に残っている場合があります。
言葉をしゃべることが出来るようになってから、知るはずもない記憶や体験を語ったり、
まるで別人のように振る舞う瞬間があれば、それは前世の人格を引きずっているのでしょう。
親からすると奇妙な感覚ですが、成長するにつれ少しづつ薄れていきますから、あまり気に病む必要はありません。
むしろ前世の秘密を紐解くカギになりますから、記録しておいてもいいかもしれません。
恐怖、トラウマから想起する
原因はわからないのに、特定の何かに妙な恐怖や不安を感じているのならそれは前世の記憶の可能性があります。
物や場所などへ対する苦手意識や、生まれつきの恐怖症(対人、閉塞、先端、集合体など)は
前世の人格が持っていたトラウマや、それが原因で死に至ったのかもしれません。
トラウマのフラッシュバックが原因で前世の記憶が蘇ることもあります。
恐怖は生き物として根幹的で原始的な感情ですから、引き継がれやすいのです。
懐かしい感覚
旅行先で不思議と懐かしいような安心するような感覚に襲われたことはないでしょうか。
または特定の言語、外国語や、何かの匂いに
焦がれてしまうような、惹きつけられるような、誘惑、魅力を無意識でも感じてしまう。
それは前世のあなたが住んでいた、好んでいたことかもしれません。
その場所は前世に住んでいた場所かもしれません。あなたの魂がそう伝えているのです。
特に匂いには、記憶を密接に関連させるシステムが備わっていると脳科学的に言われています。
あなたが懐かしむ匂いには、きっと前世の記憶が反映されているのでしょう。
夢、デジャブ
はっきりくっきりとしたリアルな夢。すぐそこにあって、今にも触れそうな現実感。
その鮮やかな夢は私たちの潜在意識が見せる前世の記憶かもしれません。
もし、繰り返し同じ夢を見るのであれば
魂(霊魂)が伝える前世からのメッセージで、あなたが知らなければいけない大切なコトが隠されている可能性があります。
またデジャブ(既視感)は知らないはずのシチュエーションや人物に対して、すでに見た状況のように感じる感覚です。
まだ科学的には解明されていないデジャブですが、それは前世のあなたがすでに体験したシチュエーションなのかもしれません。
もしくはその状況や人は、あなたの前世を知るためのヒントなのでしょうか。
退行催眠、占いを受ける
退行催眠(前世療法)とは、臨床心理やカウンセリングの1つの手段で、トラウマ療法に使われています。
退行催眠は施術者の指示に従いながら催眠状態を作り、記憶を遡りながら過去と向き合うセラピーの一種なのですが、本来トラウマ療法では幼児期までしか遡りません。
これを前世療法といって、生まれる前にまで遡り、前世の記憶を蘇らせることが可能なのです。
専門の機関は日本にもありますので、気になる方は調べてみて下さい。
また、前世を鑑定することが出来る占い師も存在します。
インターネットなどの無料の占いとは違い、店舗や電話、メールなどで受け付けていますが、
「前世リーディング」や霊感/霊視など、しっかりとした技術を持った鑑定師を探すようにしましょう。
前世から来世へ
魂は壮大な旅をして今あなたの肉体に宿っています。
これまでのあなた達が修行をし、鍛錬を繰り返し磨いてきた魂は、
あなたに多くを伝承し、その未来に期待しています。
過去の過ちや苦悩から解放されるために、運命に翻弄され朽ち果ててしまわないように、
あなた自身がまた、次の来世へと魂を繋ぐために、自分自身を見つめ直してみては如何でしょうか。
もしあなたが怖いと感じたり不安を抱くものに立ち向かう必要はありません。
でも、前世が受けた傷はあなたが癒し、浄化させてあげることが出来れば、それはとても素晴らしいことです。
「怖かったね。頑張ったね」と
自分自身に声をかけてあげてください。
それから、懐かしいと感じるもの、理由はわからないけど大好きなもの。
それらを大切にしてください。
もしかしたら、前世のあなたでは叶えられなかった夢や希望が、そこにはあるかもしれません。
魂の運命は、私達、あなた達で紡ぎ、壮大で幻想的な長い時間の中で生きています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
まだまだ解明しきれていない前世の世界はとても奥深いものです。
否定的な意見も数多くありますが、科学的根拠を持って完全に否定しきれないのも事実。
目に見えない神秘の存在だからこそ、刹那的な美しさを孕んでいます。
もし、
その存在を感じることができたなら、あてどない広大な宇宙の奇跡に
あなたは触れているのです。