なんでそんなキツイ言い方をするんだろう。
言われている相手の気持ちを考えたことないのかな。
上司、先輩、友達、いつも偉そうにプレッシャーをかけてきて、強い言葉遣い。
苦手なその人とは、一緒にいるだけで緊張して、できるだけ会話したくない。
そんな人があなたの周りにいませんか?
言い方がきつい
企業の新入社員に”苦手だな”と感じる先輩、上司の特徴をアンケートにとったところ
1位が「言い方がきつい人」2位が「気分にムラがある人」との結果が出ています。
これだけ実は同じように悩んでいる人がいるのも事実。
それがどんなに後輩を思った教育の一環だとしても、その無神経な言葉や言い回しには傷ついてしまいますよね。
さらにはそれが大きなストレスとなって、会社に行くのも辛くなってしまいます。
最近では度がすぎる対応に「パワハラ」と括られてしまうほど。もちろん言われる方は苦しいですが、上の立場にいる場合でも、言い方には気をつけて欲しいと思います。
例え立場があなたより下だとしても、あなたと同じ人間なのですから、言われ方の気持ちにも気を配って欲しいと思います。
言ってる方は気づいてない?
中には確信犯的に、下の人間を自分が気に入らないからと言って敢えてキツく接している場合ももちろんあります。
ただ中にはその人の元々の人格が手伝って、きつい言い方になっているケースも数多くあります。
主に、そういった方の特徴として多いのは下記のような性格の持ち主です。
- 気が強い、プライドが高い
- 能力が高く、共感性に乏しい
- 合理的、利己的
- 感情に乏しい
- 常に怒り(イライラ)を抱えている
- 責任感、義務感が強い
これらに当てはまらない方もいますが、
とにかく、相手の状況を思いやることができず、感情に寄り添うことができません。
言われた人の気持ちを汲み取ることができないため、これくらいのことでは傷つかないと思っていることが多いはずです。
また、使命感や責任感が強いため、”強く言われてもへこたれないで頑張ることが大事”と自らの経験や成功体験を押し付けているケースが目立ちます。
キツイ言い方をしている方の多くは、
「どうしてこれくらいの言い方がキツイの?」と逆に驚いてしまうのですが、
その方達は、自分の感情を押し殺しながら生きてきたのかもしれません。
例えば、「自分が同じことを言われたらどうか?」
これに対し、キツイ言い方をする人の多くは、「私は大丈夫、何も感じない。」と返答するでしょう。
しかし、実はちゃんと傷ついているのです。ただし、傷ついている自分の感情を押し殺し、傷ついてなんかいないと自分を騙すことによってなんとか自分のプライドを保っているのです。
実は、人一倍弱く繊細な彼女たちは、自らの弱い部分に向き合ってしまうことで傷つきたくないから、必死に強い言葉で自分を守っているとも言えるでしょう。
本当はかわいそうな人
人は、苦しかったり悲しかったり、ネガティブな感情を素直に表に出せた方が、ストレスを溜めることなく健康でいることができます。
生まれてから様々な経験や、家庭環境によってそうすることが叶わなかった人たちの中には、人からの優しさを正直に受け止めることができず、常に緊張した状態に自分の身を置くことに慣れてしまっています。
その人たちの多くは、優しさや穏やかさを信じておらず、厳しい人間関係や世の中が当たり前であると認識しています。
つまり、強い言葉であっても、そんなことで傷ついてはいけない。と自分を律しているのです。
同時に、自分が放ったキツイ言葉で誰かが傷ついていたとしても、その傷に寄り添うことは自分の弱さに向き合うことになってしまうため、無意識において”避けよう”と心が防御を張り、その感情を見ようともしません。
だからこそプライドが高い
弱さゆえにプライドが非常に高いのも特徴です。
また、自分が劣っていたり負けていることで自分のネガティブな感情が湧いてくるのをなんとしてでも阻止したいため、かなりの負けず嫌いであることが多いです。
一歩的に自分の価値観やモラル、正義を語り続け、少しでも反論されると突然頭に血が上って、相手の話を遮るように怒りを爆発させます。
また、わざと難しい言葉を使ったり相手がわからない事柄を使いながら責め立てるのは、自分の優位性を感じていたく、自分が優れていると自他共に認めたいことの裏付けでもあります。
ですから本当は自信がないのに、自分は頭が良く、優しくて気が利くと思い込んでいるかもしれません。
キツイ言い方をする相手
だからこそ、自分より立場が弱く自分より劣っていると認めた相手にしか高圧的な態度はとれません。
負けたくないので、始めから勝てる勝負しかしないのです。
言葉が優しく、立場も弱く、大人しい人を相手にしかできません。
とても卑怯で意地悪に見えますが、内心はビクビクしながら臆病でかわいそうな人なのです。
また、その方がきつい言い方をする時は、恐らくそれより前に彼らが自分より上の立場の人間に同じように強い言葉を浴びせられたのでしょう。その恐怖や不安、悲しみを誰かに吐き出すことによって自分の優位性を保っているのです。
キツイ言い方をされた方は最低な気分になりますが、あなたと同じようにその方もさらに上の人からきつい仕打ちを受けたのだと考えれば、ほんの少しはあなたが救われるかもしれません。
きつい言い方をされた時の対処法
前述したように、その人もさらに上の立場の人からきつい言い方をされている可能性が高いです。
その人の人間関係や立場をよく観察してみてください。
自分と同じような被害にあっていることを考えれば、あなた同様被害者なのかもしれません。
しかしぜひ気をつけて欲しいのは、あなたもその人と同じように誰かにその感情をぶつけてしまわないことです。
とても辛いことではありますが、フラストレーションは人を伝って伝播しますから、それは再びあなたの元へと帰ってきてしまうことでしょう。
受け流す
ほとんどのきつい言葉は、その人のただの感情でしかありません。
大した深い意味もなく発せられた言葉ですから、どうかさらっと受け流してみてください。
嫌な態度をとると余計に刺激しヒートアップする恐れもありますから、心を無にして
「はい。そうですね。その通りですね。」と、気分を害さない程度の受け答えをひたすら繰り返すだけで、言いたいことを言えば去っていくでしょう。
一時的な嵐か雨が通り過ぎたくらいに思っていれば良いのです。
言葉一つ一つを真剣に受け止め、考える必要はありません。
くどい言葉をなんども反復してくるかもしれませんが、反撃するよりかは安全でしょう。
物理的に離れる
本当に最適ななのは、その人と物理的な距離をおくことです。
日々、心無い言葉を浴びせられて精神的に消耗してしまってはあなた自身がかわいそうです。
信頼できる同僚か、上司に相談してなるべく早めに対処するようにしてください。
状況が悪くなるほど、あなたはその人のサンドバッグのように怒りをただ受け、解消しようのない苦しいストレスがただ蓄積されると、心の不調から、うつ病などの取り返しのつかない自体になりかねません。
反撃を試みる
もし反撃を試みるのであれば、中途半端なやり方ではかえって逆効果ですから、
完膚なきまでに叩き潰すくらいの気持ちがなければ、恐らく返り討ちに合ってしまうでしょう。
それくらい自信がない人の高いプライドとは理不尽で、強烈なものです。
あなたにどれだけ正当性があって論理的に正しかったとしても、一度怒りが沸点に達してしまったその人の前では無残に打ち砕かれてしまいます。
できれば、まずは周りに味方を募り、あなたの意見に賛同、共感してくれる人を増やしてください。
さらにこれが「パワハラ」の域に達しているような危険を感じているのであれば、できるだけその人とのやり取り(メール、電話、会話)を記録するようにしてください。
パワハラで訴える場合には、記録の音声があるとかなり有利になりますから、ハンドレコーダや、最近ではスマホにも録音機能が付いていますから、ぜひ活用してほしいと思います。
最後に
いかがでしょうか。
本当にストレスになってしまうきつい言い方をする人。
その人の特徴や人格を理解して、少しでも生活しやすく行動してみましょう。
あなた自信を守るために。