忙しない毎日の繰り返しの中で、立ち止まって「今」を見つめる時間はありますか?
【詩】は、忘れていた大切な何かを思い出させてくれる、素晴らしい文学です。
走り抜ける毎日に疲れてしまったり、頭も心もパンク寸前のあなた。
心に響く素晴らしい詩を読んで、ちょっとだけ一休みしてみませんか?
谷川俊太郎さんの【朝のリレー】
目を閉じて耳を澄ますと、名前も知らない遠くの国で、朝が始まる音が聴こえてくるのではないか。
そんな気持ちにさせられる美しい詩。
経度から経度へ。朝のリレーが続いていきます。
果てしなく大きく感じてしまう世界だけれど、実はちゃんと繋がっているのが分かりますよね。
尊い朝が心強く愛しく感じられる、心に響く素晴らしい作品です。(一部抜粋)
カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
茨木のり子さんの【わたしが一番きれいだったとき】
戦中、戦後の社会で生き抜いてきた女性たち。
詩を読むたびに、どうしようもない気持ちに駆られます。
とても有名な作品なので、一度は読んだことのある方が多いでしょう。
読み返すたび、心に響く素晴らしい詩です。
言葉のひとつひとつに毅然とした美しさが溢れ、時代を超えた「今」を生きる女性たちへも届きます。(一部抜粋)
わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった
銀色夏生さんの【すみわたる夜空のような】
女性の複雑で言葉にならないような繊細な感情を、とてもナチュラルにそしてリアルに言葉にしてくれる銀色夏生さん。
迷いや悩みが溢れてしまった。
そんな時に本を開くと、心に優しく語り掛けてくれる不思議なパワーを持った、数々の作品たち。
心に響く素晴らしい詩に、あなたもきっと出会えるはずです。
何かがだんだんあいまいに死んでいくようなつきあいより
すみわたる夜空のような孤独を
最後に
いかがでしたでしょうか?
【詩】は、少ない言葉だからこそ真っ直ぐに心へ届く、魅力的な文学です。
毎日の暮らしの中で、何かを見失いそうになってしまったそんな時。
心に響く素晴らしい言葉たちから、パワーを貰ってみてはいかがでしょうか。
これからもたくさんの素晴らしい詩をお届けしたいと思います。