「変わらないね」
そう言ってくれる人がいること。
皮肉めいたものじゃなくて、優しくて温かいその言葉は居心地が良い。
当てられたその気持ちに、少しドキッとする。
いつもよく私を見ているね。
不思議な繋がりは、心を揺らす。
あなたが縁を感じるその人は、誰ですか？
不思議な出会い
「久しぶり」
少し緊張で声がうわずって、笑われる。
正直、ここまで続くと思わなかった。
随分前に二人の住む場所は離れてしまったのに、ずっとずっと続いているこの友情。
「変わらないね」
そう言って笑ってくれるその笑顔も、ちっとも変わらない。
あっという間に意気投合して、あっという間に長い付き合いになった友達が、
あなたにはいないでしょうか？
初めて顔を合わせたときから、居心地の良い空気が二人の間には流れていて、
気が付いたら「じゃあ明日ね」なんて、約束までつくっていたあの日の事。
大好きだよとか、親友だよとか。
そんな言葉も必要なかった安心感を、今でも忘れられずにいる。
バランスの取れた距離感を続けることは、女同士の友情では結構難しい。
縁のある人の見分け方。
それはお互いの感情に触れたときに、自然と感じることができるものなのかもしれません。
男友達との縁
「約束したから会いに来たんだよ」
電話の向こうで懐かしい声がする。
本当に来ると思わなかったから、涙が出た。
何となくふざけた約束も、本当に変えてくれる男友達。
性別を超えた友情は、正直危なっかしさも感じてしまうけど。
「ただの下心でしょ？」
そう言ってすぐ恋愛に結び付けてしまう人もいるけれど、縁を感じてしまうのだからしょうがない。
だってそれが全くないって言ったら、私だって嘘になるだろうから。
あなたには大切な男友達がいますか？
どうしようもなく落ち込んで、涙が溢れそうな夜に掛かって来る電話。
恋人よりもタイミングが合ってしまう、エスパーみたいな不思議な人。
それはお互いに恋人ができても、変わらないものなのかもしれません。
そのときにはもう下心なんてなくなっていても、縁を感じることが多い不思議な人だから。
腐れ縁と呼ばせて
なんか合わない。
いくらそう思っていても、嫌いにはなれないところもある。
二人の思い出があるその人のことを、あなたは何と呼んでいますか？
嫌味だし意地悪なことも言うし、偏った彼女の価値観に振り回されたことも何度もあるのに。
「え！うそでしょ！？」
そんな風に見つかりる共通点は後を絶たない。
だからって別に特別な意味はないのだけれど、
それでも彼女の嬉しそうな顔を見ると、私も嬉しく感じてしまうのはどうしてだろう？
幾度も離れようと試みた。
それでも失敗するし、また出会ってしまうこの不思議な繋がりは、
思った以上にとても難しい。
周りにいる友達には「どれだけお人好しなの？」って苦笑いされるけど。
こういうものを腐れ縁なんて呼ぶのかもしれません。
だからせめて割り切る意志が必要なのでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか？
縁というひとつの不思議な繋がりを、あなたも感じたことがありますか？
偶然が重なると愛おしさも感じてしまうから、色々と難しい・・・。
離れたい人が相手であれば、それはとても心が揺れる出来事にもなってしまうから。
それでも想ってもらえるということは、嬉しいもの。
いくつになっても、変わらないものなのかもしれません。
あなたが大切に想えるその人と感じた縁を、これからも温めて欲しいと思います。
